オーク樽が芳ばしく香るシングル・グレーン、ブラック・バレル

ブラック・バレル|BLACK BARREL

ウイスキーの原酒には、大きく分けてモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つの種類があります。モルトウイスキーとは、大麦麦芽のみを原料としたもので、グレーンウイスキーはトウモロコシやライ麦などの穀類を原料としたウイスキー。個性が際立つモルトウイスキーとは違い、穏やかな味わいが魅力です。

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グレーンウイスキーは、ブレンデッド・ウイスキーのブレンドに欠かせない存在ですが、グレーンウイスキーだけで販売されることもあります。単一の蒸溜所で造られたグレーン原酒のみをボトリングしたウイスキーは、シングル・グレーンウイスキーとよばれています。
『ブラック・バレル』は、原料に大麦麦芽のほかトウモロコシを使用。ガーヴァン蒸溜所産のグレーン原酒のみを瓶詰したシングル・グレーンウイスキーです。
『ブラック・バレル』という名前は、熟成に用いるオーク樽の内側をすっかり黒ずむまで焼くことからつけられました。この作業を施すことにより、甘くてジューシー、芳しくまろやかな味わいに仕上がるといわれています。
1963年創業のガーヴァン蒸溜所は、スコットランド南西部エア州にあるウィリアム・グラント&サンズ社所有のグレーンウイスキーの蒸溜所。同社は、グレンフィディック、バルヴェニーキニンヴィ蒸溜所などモルトウイスキーの蒸溜所も所有しています。同蒸溜所敷地内には1966年創業のモルト蒸留棟であるレディーバーン蒸溜所がありますが、1976年に操業停止して以降、モルト・ウイスキーの生産は行われていません。ポットスチルは計4基。仕込用水はペンワップル貯水池の水を利用しています。